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対照:佐内正史:写真 其の四
22 12 2009

“初めて見た感じ”を探して
P.Y.T.(以下P):こっちの展示のやつは写真をどういう風に並べていったの?
佐内(以下S):展示は、なんかそういう写真集みたいなことはなかったな。バーって広げてみて。最初は目いっぱいつめてやろうかな、って思ったんだけど。そしたらなんか柄みたいになっちゃって。タイルみたいな。
“テーブルの上、全面、写真”ってすると、柄を見るようになって、写真1枚1枚を見られなくなっちゃったのね。やっぱ10m以上あるテーブルじゃない。3、4mだと全部写真でも1枚1枚入ってくるんだけど、それが8mぐらい全部写真になったときに、今タイルのテーブルの前にいるけど、これタイルのテーブルの全体は見るけど、1枚1枚のタイルをこういう風に見ていく作業ってけっこう大変じゃない。
それで、目いっぱい敷き詰めるのをやめたんだよね。自分でも何にも写真が見えなくて(笑) なんか柄みたい!ってなっちゃった。
P:またそれを意図しているように見えるかもしれないしね。
S:そうね。柄みたいに見てよ、ってことでもないし。それだったらさ、床も、壁も、テーブルの上も、全部敷き詰めちゃったほうがいいぐらいじゃない。そうすれば「壁」みたいな。写真はもうバーンってしてればいいじゃん、意味なんかない!っていう風に。
まあ、それはそれでまたさ、なんか・・・うーん、コンセプトっぽくなっちゃうんだよね。
すごい難しい。
だからいつも初めて見た感じにならないと、見たことあるものになっちゃって、それでコンセプトっぽくなったりとか、なんか新鮮な感じがなくなっちゃうんだよね。
「個展」をやるということS:全部が全部そうでなくてもいいけど。今回は個展だしね。ちゃんと自分にとっても売る目的もないし。写真「売る」っていう目的でやるとしたら、あれじゃ売れないじゃん(笑)売れるようにする必要もないし。とにかく、自分がよければいい、っていう展示だから。本当に「個展」ってやつ。「個人的」っていう。だから、まあ、難しいとこもあったよ。
P:たとえば?
S:たとえば、ギャラリーの人と「こういう感じにしよう」ってするのって「この作品が売れるかどうか」っていうことも頭にあるじゃない。広告の仕事もそうだけど。
広告の仕事も商品が売れるかどうかで撮ったりするじゃない。まあ、そういう展示もやってもいいし、俺、それはそれでいいと思う。それでみんな食ってくための生活にもなってるし。だから、俺もそれで食ってけばそれはそれでもいいし。どっちでもいいかな。
でも、今回はそういう世の中との接点がない展覧会だから。自分で考えてっていう。自分で考えるしかなかったっていうか。そういうことが大変じゃん(笑)
<其の五へ続く>
→対照:佐内正史:写真 其の零
→対照:佐内正史:写真 其の一
→対照:佐内正史:写真 其の二
→対照:佐内正史:写真 其の三
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企画展 「対照 佐内正史の写真」展
川崎市 岡本太郎美術館
〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 TEL 044-90... FAX 044-90...
会期 : 2009年10月10日(土)~2010年1月11日(月・祝)
料金 : 一般900(720)円/高大学生・65歳以上700(560)円/ 小中学生以下 無料/( )内は20名以上の団体料金
休館日 : 月曜日(祝日を除く)、10月13日(火)、11月4日(水)、11月24日(火)、12月24日(木)、
12月28日(月)~2010年1月4日(月)
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→関連記事「非・女子な写真のススメ。高橋恭司&佐内正史』
→佐内正史HP
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