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対照:佐内正史:写真 其の三
21 12 2009

佐内(以下S):イメージが膨らまないことなのかな。いい写真っていうのは。いい写真っていうと変だけど、自分が納得している写真は、あんまりイメージが膨らまないものなんだよな、って思う。
だからさっきのSLの写真とか、好きなんだよねえ。そっからナルシズムにもいかないし。色気とかにもいかないし。なんだろうねえ。なんか、あまりにもどこにもいかないもの。想像できないものが好きなんだよね。案外ね、たまにしか撮れないんだよね。
P.Y.T.(以下P):あ、やっぱりそうなんだ。いつでも撮れるわけじゃない。
S:うーん、いつでも撮れるようになったら・・・。あまり生きている意味がないかもね(笑)やっている意味がないかも。
ずーっと納得していたら、悟りじゃん。実際そういうずーっと納得することって、まあ俺も頑張ってやってるけど、あんまりないんだよね。たまに「フムフム」っていうくらいで(笑)
P:1つの写真集の中に、1枚とか2枚とかはあるでしょ?
S:もちろん!で、俺はいつも最初のほうに持ってく。『生きている』のときは、表紙。あれがスゴイどこにもいかなくて。ただのさあ、植木鉢じゃん。っていう。君子蘭が咲く前だけど。あんまり想像が膨らまない感じ。ただ、葉っぱがあって、植木鉢があって。
それはね、最初っから。特に一番最初のころは、「もうそれしかないじゃん」って思ってた。かな。
P:写真始めたころ?
S:うん。だから今もあんまり変わってないんだよね。
イメージが膨らまない写真を最初に持ってくるS:あの君子蘭の写真はそういう感じがあったなー。言葉にならない。言葉にできない。想像が膨らまないんだよね。文学にもならないし、イメージも膨らまないし。何にも膨らまない写真(笑)割とそういうのを最初のほうに持ってきてる。
大体ね、違う写真集もあるけど、よくやるのは一番最初に言い切っちゃって。『赤車』って一番新しい写真集。あれも一番最初のほうになんか掴んだな、って。撮れたな、って思う写真を入れちゃうんだよね。まあ後半にも少し入ってるけど。でも最初のほうが多いかなー。
最初のほうにムード出しておいて、真ん中へんにポイントを持ってきちゃうと、それに向かって作ってっちゃうことになって。本の並びを。そうするとだんだん構成っぽくなってきちゃって。
P:そうか。ストーリーになってきちゃうよね。
S:そうなるとねー、やっぱり、「構成」になりがちなんだよね。映画っぽくなったりとか、ストーリーができてきちゃう可能性があって。いつも写真集をつくるときは、最初に一番好きな写真を持ってきちゃうんだよね。そうすると後が続かなくなってくるの。その感じが、好きなんだよね。
一番最初にジャーン!ってやって。そっか次どうしようか、って構成していくほうが自分にとっては楽だし、あるパターンかもしれないね。全部が全部じゃないけど。そういうことが多い。
<其の四へ続く>
→対照:佐内正史:写真 其の零
→対照:佐内正史:写真 其の一
→対照:佐内正史:写真 其の二
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企画展 「対照 佐内正史の写真」展
川崎市 岡本太郎美術館
〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 TEL 044-90... FAX 044-90...
会期 : 2009年10月10日(土)~2010年1月11日(月・祝)
料金 : 一般900(720)円/高大学生・65歳以上700(560)円/ 小中学生以下 無料/( )内は20名以上の団体料金
休館日 : 月曜日(祝日を除く)、10月13日(火)、11月4日(水)、11月24日(火)、12月24日(木)、
12月28日(月)~2010年1月4日(月)
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→関連記事「非・女子な写真のススメ。高橋恭司&佐内正史』
→佐内正史HP
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