女神アフロディーテ降臨 カイリー・ミノーグ

07.19.2010

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世に「ディーバ」は数多く存在しますが、「美と愛の女神」アフロディーテの名にふさわしいのはカイリー・ミノーグだけ!

彼女のニックネームは、アフロディーテ、グリーン・フェアリー(*註1)、ホワイト・ダイアモンド(註2)、プリンセス・オブ・ポップ…。

そのカイリーが2年ぶり11枚目のアルバムAphroditeを掲げ、今まで以上に崇高で美しい姿でダンスフロアに戻ってきました。

アルバムは、ポップの女神の「常に最新作が最高傑作」というミッションを軽々と超え、今までのスタイルをさらに進化させながら21世紀型のポップ・ダンス・ミュージック。どの曲もシングルカットできそうなメジャー感のあるサウンドに仕上がっているので、ぜひ多くの人に聴いていただきたいです!

そしてカイリー・ミノーグを盛り上げ、長い間日本でのライブはご無沙汰の女神に来日してライブしていただきたい!!!!!お願い!!!


百聞は一見に如かず。まずは1stシングルのAll The Loversをご覧ください!


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う、う、う、ううくしーーーーーーーーーーーーー♥♥♥

全ての恋人に捧げたデヴィッド・カーン監督のこのリベラルな幸福感あふれるMV。

人種・セクシュアリティを超えたさまざまな組み合わせの恋人たちがLAの街中で服を脱ぎ下着姿でキス&ハグしながら「人の山」となってどんどん積みあがっていき!その頂点に太陽の光を背に受けながら神々しく輝くカイリーが愛と美の女神「アフロディーテ」として高々と歌い上げるという内容で、さっそくとすごい評判になってるようです。


ヨーロッパ、アメリカ、地元オーストラリアでの絶大なる人気&アーティスティックな評価と比較すると、今まで日本での受容にはいまひとつギャップがあった感のカイリー。
でもとても多くのアーティストに影響を与えているんですよ!


たとえば…


現在、洋楽アーティストとしては日本での人気度・注目度No1と言って差し支えないであろうレディガガ
カイリーなくしてはレディガガのリベラルにゲイ・フレイバーを突き詰めた美術性の高いトータル・クリエーションとハウス・オブ・ガガのプロダクション・コンセプトはあり得なかったんじゃないかしらん?っていうくらいDNAとしてはれっきとしたカイリー・フォロワー。

♥ “Poker Face” / Lady Gaga



“Can’t Get You Out Of My Head” / Kylie Minogue



カイリー自身が「アイドルだった」とリスペクトを示すマドンナも、少なからずカイリーのクラブサウンドとポップを結びつけるクオリティの高いサウンドやパフォーマンスに刺激を受けてるはず。
...というか、マドンナの性格からして(笑)、激しく嫉妬しててもおかしくない。

ちなみにカイリーが05年に乳がん治療のため療養したときにマドンナは「Kylie」というTシャツを着てエールを送ったのだけど…06年には、カイリーが復活ツアー前に契約していたコリオグラファーを引き抜いていたり。ま、もともとマドンナとも仕事していたスタッフだそうですが。才能あるスタッフの取り合いはシビアですね。

♥ でもその復活ツアーでマドンナのVOGUEを自身の曲とマッシュアップし、リスペクトと感謝を捧げるカイリー。



そして意外なところでは、Perfume!彼女たちのライブ・パフォーマンスは、カイリーのコンサートの演出を参考に(というかコピー?まあアーティストの個性が全然違うので別モノではあるんですが)してるな、というものがあります。

私が好きなカイリーのショーの演出2つ。

♥ 「Come Into My World  Showgirl Tour」のオープニングで女神降臨!神々しい!



「Showgirl Tour」より“Somewhere Over The Rainbow”。三日月に腰掛け星空に高くせりあがる妖精カイリー!衣装はシャネル。でも衣装より何よりカイリーが輝いてる!歌い終わったときに自然にぱちぱち拍手しちゃいます!



とまあ、枚挙に暇がないわけです。

今をキラめくアーティストたちからの羨望を一身に集め、本物の女神として君臨する彼女がホワイト・ダイアモンドのように輝き続けているのは…さまざまな時代の変遷を経ながらアーティストとして魅力を次々と開花させていく器。

ユーロビートの教祖 ストック・エイトケン・ウォーターマンのプロデュースで、お人形的ポップ・アイドルとしてデビューした80年代。(Winkのカバーした“愛が止まらない Turn It To Love”はみなさんご存知ですかね?)

当時。人に歴史あり。まさかこのイモ臭い子があんなアーティストに成長するとは!



「Showgirl Homecoming Tour」より“Light Years” – “Turn It into Love” のディスコ・メドレー。


その後の90年代はよりヴォーカルに力を入れアーティスト的な活動にシフトするものの、酷評され人気は低迷。ところが一方で、ニック・ケイブに「好きな歌手はカイリー・ミノーグ」とラブコールを受けて“Where The Wild Roses Grow”で共演。

この曲のアンジェリックなヴォーカルと、MVで再現した現代版オフィーリアが実に美しかった!よりクリエイティブな存在としての片鱗をうかがわせる。(もしかして、この頃の積み重ねが今のカイリーを生んだのかな?ちなみに私が彼女を好きになったのもこの頃。)

“Where The Wild Roses Grow”



そして万を喫して2000年。アルバムLight Yearsを発表してからがスゴかった。一気に開花した。

このアルバムはイビサのバレリアックなサウンドやディスコを取り入れながら上質なポップに仕上がり見事復帰!シングルの”Spinning Around”での半ケツ ゴールドホットパンツのあまりの美しさに、イギリスでは一躍「セックス・シンボル」として賞賛を得たり、第2の黄金期が始まったのでした。

♥ “Spinning Around”

以降、カイリーの快進撃は止まりませんでした。

01年Fever「らーらーらー、らー、らーららー♪」のフレーズで有名なリードシングルCan't Get You Out Of My Headが全英1位になり約100万枚のセールスを記録。翌年アメリカでも大ヒット)。

♥ ”Love At First Sight”(「Fever」より)



03年Body Language、そして05年Showgirli: The Greatest Tourを始めて2ヶ月で乳がんが発覚。治療に専念するためにツアーは中断。キャリアが危ぶまれましたが、術後の経過は良好で、翌年にはShowgirli: Homecoming Tour』を敢行。彼女を待ち続けたファンでツアーは全てソールドアウト。そして、07年にX

♥ “2 Hearts” (『X』より)
このMV、ホントかっこ良かった!

カイリーの魅力は、アンジェリックで現世離れしている部分。すごくセクシーだしエロスなんだけど、雲の上の存在みたいで品がある。格がある。ひれふしたくなる(笑)

そして、その個性を持ちながら、次々と稀代のポップ・サウンド・クリエイターと意欲的に創作を続け、自分を媒介としてさらにクリエーションを発展させるスケール感。

この魅力がもっとも堪能できるのが数々のアーティストにコピーされる(笑)彼女のライブツアーの映像ですので、ぜひご覧ください!
本当に唖然とするくらい美しくポップなショーです。これ観ると、どうしてもカイリーに日本でショーをしてもらいたくなります!


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(*註1)バズ・ラーマン監督、ニコール・キッドマン&ユアン・マクレガー主演『ムーラン・ルージュ』(01年)にアブサンの妖精 "The Green Fairy" として登場。『サウンド・オブ・ミュージック』を歌った。

(*註 2)05年に乳がん治療のため2ヶ月で「Showgirl」ツアーを中断。治療を経て見事復帰した「Showgirl Homecoming Tour」のカイリーを象徴する曲名でもあり、ツアー後のドキュメンタリーのタイトルともなった。

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Aphrodite / Kylie Minogue 

EMIミュージックジャパン 

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エグゼクティヴ・プロデューサーにスチュワート・プライス(マドンナ、コールドプレイ、ミッシー・エリオット他)を迎え、70s以降のさまざまなダンスミュージックの要素を取り込んで創り上げた進化型ダンス・ポップ・アルバム。ジョルジオ・モルダーのフレイバーも各所で取り入れているのが面白い。

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