悲しいピンク

04.05.2010

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遅ればせ、かもしれませんが、
本日ご紹介したいのは、第142回直木賞受賞作 白石一文著 『ほかならぬ人へ』。


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でも、PINQがこの本を読んだ理由は、「祝、直木賞!」ではなかったのです。なぜならこれを購入したのは受賞前でして(しかもBOOK OFF)、恥ずかしながら、この作品に出会うまで、私は白石一文さんを知らず、直木賞作品になるなんて夢にも思っていませんでした。
では、なぜPINQがこの本を手に取ったかというと…。 そうです、もちろん、表紙がピンク色だったから。いいえ、正しくは、ピンク色で描かれた女性の顔なのに、彼女が悲しみにくれて号泣しているように見えたからです。

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ピンクといえば、バラ色、まさに幸せの象徴的な色。にもかかわらず、「一体どーして泣いちゃってるの???」と、釘付けになってしまったのです。しかも、タイトルは『ほかならぬ人へ』! これは、ただならぬ恋や愛が描かれているに違いないと、ドキドキしながら即刻レジへ向かいました。
でも、よく考えたら、恋愛小説なんてどこにも書いてなかった(オビも付いてなかった)…。全面ピンクだったから、反射的に恋愛モノだと思っちゃったんですね。しかも、女性は片手で顔を覆っているだけで、涙は流れていないので、泣いていないのかもしれません。けれども「ピンク色=幸せ」という絶対的ルールができあがっていたPINQの脳ミソにとっては、「ピンク×悲しい顔」という組合せが、全く予想外&衝撃で、すっかり戸惑い、その勢いで「号泣」だと思い込んでしまったのです。 『ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ』  これは、本文に出てくる、ある登場人物の言葉。 これから読みたい方もいらっしゃると思うので、内容には触れませんが、引用の言葉にもあるよう、本作のテーマは「運命の人」、「愛するべき真の相手」です。
ガーリンなあなたには、「運命の人」いますか? というか、運命の人ってよくいうけれど一体どんな存在なのでしょうね? 一生を添い遂げる人?共に生きることは叶わないけど、一瞬で心と心を結んでしまった人?それとも、もっと違う存在?
読み始めたら止まらず、〆切り間近のお仕事原稿そっちのけで、読みふけってしまったPINQですが、まだその答えには到達できず…。ただ、読後の心に込み上げたのは、「愛ってまさにこの表紙の通り、幸せ(ピンク色)なのに、訳もなく悲しくなって涙が溢れたり、そうかと思えば、悲しくて号泣しているのだけれど、実はその背中を目には見えない温もり(きっとピンク色)がそっと抱きしめてくれていたりするものかも…」という感慨でした。

ぜひ一度お読みになって、運命の人について、愛について、心に問うてみませんか?


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『ほかならぬ人へ』 

祥伝社 

定価 1,600円 

Available at

Amazon  

 

本作の後に収められている『かけがいのない人へ』もなかなかヒリヒリします。「ほかならぬ」と「かけがいのない」って、どちらも唯一の相手を指すけど、感じるものは違う気がする〜

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