NAVIGATORS : P.Y.T.
Dear 忠道 ‘10s の幕開けに
01.25.2010
photo by bluewinx15
Fulll Packageの記事をお届けします。
- - -
Full Package です。どうも。
まだ1月。しかも今年は'10sの幕開け。ってコトは大風呂敷広げてもいいよね。今日はむこう10年分、語っちゃおっかな。
2007年以来、アタクシの「世界いい男アワード」に殿堂入りしているのが、この人、「栗林忠道」。・・・なぜ同世代に生まれてこなかったの、忠道!
++++++++++
コトの発端は真冬のNYC。毛穴まで凍る寒さにくじけ、友人とダラダラDVDを観たのが始まり。中にクリント・イーストウッド好きがいて(監督ナニゲにピアノ弾きで、音楽屋の支持も熱いんですね)、「唯一まだ観てないのがコレ」とセットされたのが、『硫黄島からの手紙』。
「・・・そ、ソレ?この中、日本人アタシだけ。まいったなー。」正直、そう思ったモンです。
ちなみに私、「xx党ダメすぎー。」とかまるでヒトゴトなヤサグレ批判屋でした。が、国境1歩超えて「暮らし」始めると、「でもアンタの国だろ」と言われればおっしゃる通りで。異文化慣れしてない島国出身にしてみれば、「私はあの国の当事者です。」はいきなり脳内サミット気分。しかも周りは友情と議論は別モノで議論慣れしてる人々、フロム万国!
とは言え、表面的な付き合いならヤンワリ避けるのが戦史・宗教・人種ネタ。カルチャー超えた友情仲間じゃ、しゃーない、と受けて立ったワケです。・・・イーストウッドだし。
が。驚いたのが、話の詳細を知らないのは私だけだったんですね~。他数人のアメリカ人は「大河ドラマ」よろしく、ここで信長が天下取るんだよな、的に筋は知ってて脚色を楽しんでるワケ。別に社会派でもなんでもない、その辺のやさグレミュージシャンが、よ?カナダの近くで山に登った時も、遠く頂上でティーンズが星条旗を立てるマネとかして遊んでました。それくらい有名。
+++
で、「もしや常識的にマズイ?!」と日米双方の本をめくった中の一冊がコレ。(派手さは無くても、観た後にいい意味で何かひっかかるのもイーストウッド映画のスゴイところ。)
『玉砕総指揮官の絵手紙』 by 栗林忠道
タイトルはゴツいけど、これが!「こんなにアタマ柔らかい人、当時いたの?!オーマイガー!」- 目からウロコ落ちまくりです。「デキる!でもCoolにゆるい!しかも可笑しい!!」
こちら、忠道が戦前に留学中、日本にいる幼い息子宛に絵でつづったUS滞在記で、いわば当時の郵送ブログです。「すもう取りみたいに大きな女性」とか、いるいる!アメリカって昔からそうだったのね!と、大爆笑。時代を感じないんですね。故郷を離れて新生活を始めた方なんかも、共感ポイントいっぱいかも。
そしてもう一つ、大きく「やられた」と思ったのがアメリカの歴史の「長さ」。「長さ」じゃ日本でしょ?と思ってましたが、時間が連続して今にリアルにつながる「長さ」なんですね。
今マンハッタンを走る地下鉄はあの頃('20s)から走ってる。100年前に建った建物に21世紀のCoolなキッチンが映えている。当時の音楽が、最先端の音楽グルーヴにこれでもか、と生きている。誤解を恐れずに言えば、いわゆる「先進国」としての生活の素地が長いんです。
+++
否応なく「当事者感覚」を強いられた大陸な毎日を経て、今、再び東京を生きて私が「当事者として」願い目指すのは「毎日の”質感”の復活」。
歴史が「長い」NYCでの暮らしはぶっちゃけ不便もテンコ盛りです。例えるなら「毎日ネジをまかないと30分は遅れちゃう古いロレックス」で、郵便もまともに配達できないの?とか不便いっぱい。でも、圧倒的な質感と「歴史」には、あなどれない何かが。
一方、東京は例えるなら「機能テンコ盛りのプラスチック時計」。機能はすごい。便利さもピカイチ。これはどこの国の友人にも自慢の種。でも残念プラスチック!年数はこんなにも長く、Cool なカルチャーを2000年近く出していながら使い捨て? 暮らしの質感はどこへ??
たぶん、祖父母世代は生きる為にとんがった。ママパパ世代は「機能」の発展にとんがった。じゃ、アタシ達、根っこの「質感」の為にとんがるのも悪くないんじゃない?いーのよ、それがファッションでもカルチャーでも食でも犬でも。本当に豊かな質感が光る毎日、'10s で目指してみようじゃない。私たちがお婆ちゃんになった時、孫に「これがお婆ちゃんのカルチャーよ」と質感あるMONOと暮らしを自慢してみたいじゃない。
「郵送ブログ」の最後のメッセージ('10s風アレンジ)
この島がもう1回草におおわれる頃、どうなってっかな。オレの国。(by 忠道)
Dear 忠道,
正座も敬礼もしないけど。寝っころがってメンソール吸ってるけど、受け止めたわよ。
良い夢、見ててね。
at '10s の幕開けに。Peace.
Fulll Packageの記事をお届けします。
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Full Package です。どうも。
まだ1月。しかも今年は'10sの幕開け。ってコトは大風呂敷広げてもいいよね。今日はむこう10年分、語っちゃおっかな。
2007年以来、アタクシの「世界いい男アワード」に殿堂入りしているのが、この人、「栗林忠道」。・・・なぜ同世代に生まれてこなかったの、忠道!
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コトの発端は真冬のNYC。毛穴まで凍る寒さにくじけ、友人とダラダラDVDを観たのが始まり。中にクリント・イーストウッド好きがいて(監督ナニゲにピアノ弾きで、音楽屋の支持も熱いんですね)、「唯一まだ観てないのがコレ」とセットされたのが、『硫黄島からの手紙』。
「・・・そ、ソレ?この中、日本人アタシだけ。まいったなー。」正直、そう思ったモンです。
ちなみに私、「xx党ダメすぎー。」とかまるでヒトゴトなヤサグレ批判屋でした。が、国境1歩超えて「暮らし」始めると、「でもアンタの国だろ」と言われればおっしゃる通りで。異文化慣れしてない島国出身にしてみれば、「私はあの国の当事者です。」はいきなり脳内サミット気分。しかも周りは友情と議論は別モノで議論慣れしてる人々、フロム万国!
とは言え、表面的な付き合いならヤンワリ避けるのが戦史・宗教・人種ネタ。カルチャー超えた友情仲間じゃ、しゃーない、と受けて立ったワケです。・・・イーストウッドだし。
が。驚いたのが、話の詳細を知らないのは私だけだったんですね~。他数人のアメリカ人は「大河ドラマ」よろしく、ここで信長が天下取るんだよな、的に筋は知ってて脚色を楽しんでるワケ。別に社会派でもなんでもない、その辺のやさグレミュージシャンが、よ?カナダの近くで山に登った時も、遠く頂上でティーンズが星条旗を立てるマネとかして遊んでました。それくらい有名。
+++
で、「もしや常識的にマズイ?!」と日米双方の本をめくった中の一冊がコレ。(派手さは無くても、観た後にいい意味で何かひっかかるのもイーストウッド映画のスゴイところ。)
『玉砕総指揮官の絵手紙』 by 栗林忠道
タイトルはゴツいけど、これが!「こんなにアタマ柔らかい人、当時いたの?!オーマイガー!」- 目からウロコ落ちまくりです。「デキる!でもCoolにゆるい!しかも可笑しい!!」
こちら、忠道が戦前に留学中、日本にいる幼い息子宛に絵でつづったUS滞在記で、いわば当時の郵送ブログです。「すもう取りみたいに大きな女性」とか、いるいる!アメリカって昔からそうだったのね!と、大爆笑。時代を感じないんですね。故郷を離れて新生活を始めた方なんかも、共感ポイントいっぱいかも。
そしてもう一つ、大きく「やられた」と思ったのがアメリカの歴史の「長さ」。「長さ」じゃ日本でしょ?と思ってましたが、時間が連続して今にリアルにつながる「長さ」なんですね。
今マンハッタンを走る地下鉄はあの頃('20s)から走ってる。100年前に建った建物に21世紀のCoolなキッチンが映えている。当時の音楽が、最先端の音楽グルーヴにこれでもか、と生きている。誤解を恐れずに言えば、いわゆる「先進国」としての生活の素地が長いんです。
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否応なく「当事者感覚」を強いられた大陸な毎日を経て、今、再び東京を生きて私が「当事者として」願い目指すのは「毎日の”質感”の復活」。
歴史が「長い」NYCでの暮らしはぶっちゃけ不便もテンコ盛りです。例えるなら「毎日ネジをまかないと30分は遅れちゃう古いロレックス」で、郵便もまともに配達できないの?とか不便いっぱい。でも、圧倒的な質感と「歴史」には、あなどれない何かが。
一方、東京は例えるなら「機能テンコ盛りのプラスチック時計」。機能はすごい。便利さもピカイチ。これはどこの国の友人にも自慢の種。でも残念プラスチック!年数はこんなにも長く、Cool なカルチャーを2000年近く出していながら使い捨て? 暮らしの質感はどこへ??
たぶん、祖父母世代は生きる為にとんがった。ママパパ世代は「機能」の発展にとんがった。じゃ、アタシ達、根っこの「質感」の為にとんがるのも悪くないんじゃない?いーのよ、それがファッションでもカルチャーでも食でも犬でも。本当に豊かな質感が光る毎日、'10s で目指してみようじゃない。私たちがお婆ちゃんになった時、孫に「これがお婆ちゃんのカルチャーよ」と質感あるMONOと暮らしを自慢してみたいじゃない。
「郵送ブログ」の最後のメッセージ('10s風アレンジ)
この島がもう1回草におおわれる頃、どうなってっかな。オレの国。(by 忠道)
Dear 忠道,
正座も敬礼もしないけど。寝っころがってメンソール吸ってるけど、受け止めたわよ。
良い夢、見ててね。
at '10s の幕開けに。Peace.
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