メゾン シャネルが愛した芸術家たち。

10.05.2009

coco_avan_chanel_450-250.jpg

シャネルがマルゼブル大通りに帽子のアトリエを開業したのは1909年。
みなさんがご存知の通り、開業100周年を記念して、『ココ・アヴァン・シャネル』等、記念作品が続々と封切られましたね。

私も1980年代後半に発売された時計「グレタ・ガルボ」を見て以来、すっかりシャネルファンに。当時学生だった私は、学校の図書館にあったVOGUEの記事を少々カットオフして(大変申し訳ありません。 ^^; )その美しい時計の写真を部屋に飾ってました。(残念ながら現在は廃盤)

70年代に、ココからカール・ラガーフェルドへと継承されていったシャネル。両者とも素晴らしい洋服のクリエーションが高い評価を得てきましたが、共通点はそれだけではないんです。上流社会の人々を魅了し、芸術への造詣が深く、若い才能を発掘する力,,,,。こういった共通点が、メゾンシャネルの大きな魅力なのではないでしょうか。

というわけで、ここでは、ココ~ラガーフェルドの芸術への関わり方を検証・比較してみたいと思います。


*音楽

COCO(以下C):  デザイナーになる前に歌手を目指していたココ。当然音楽とは深い縁があります。中でもロシアの作曲家ストラヴィンスキーとの密恋は、映画にも。「シャネル&ストラヴィンスキー」(来年正月公開予定)
パトロンに資金援助してもらっていたココが、ストラヴィンスキーにはパトロンとして援助していたとか。後述のコクトーの欄をお読みいただければ彼女の懐の深さがわかるかと。初めての香水創りに魂を注ぐシャネルと、「春の祭典」再演に命を賭けるストラヴィンスキーは、お互いに強く惹かれあったそうです。他にもエリック・サティなどが周辺にいました。

Lagerfeld(以下L):  自らコンピレーションCDを出すくらいの音楽通。というか、世界最高峰の選曲家 ミッシェル・ゴベールをお抱えDJとしており、常に自ら新しい音が手に入る環境に。また、エイミー・ワインハウスやリリー・アレンといった現代の歌姫たちを続々とモデルに起用してます。


*アート

C:  なんといっても親友ジャン・コクトーの存在。コクトーが阿片に溺れていったのを救ったのはシャネルその行為は後に何百倍にもなって返ってきたが、もちろんそこに計算は全くなく。ストラヴィンスキー同様、「気になる男の身の危難を一身に引き受ける愛情と度胸」を持った女性だった。(シャネルの哲学を読みとくのに最適な解説はこちら

K:  去年は「モバイルアート(MOBILE ART)」をスタートさせ、現在も世界を巡業中。いまをときめくスター建築家 ザハ・ハディットの起用も話題になりました。


*写真

C:  巨匠 ダグラス・カークランドが撮影、在りし日の写真展が開催されるなど、「被写体」としても一流だったココ。ビシッと伸びた姿勢でシャネルスーツを着こなす姿は女優のよう!

K:  インパクトのあるルックスで多くの媒体に登場するカールさまですが、それよりも自ら撮影した写真が有名。ヴェルサイユ宮殿で写真展を開催したり、ドンペリの広告写真を担当したり、パリ7区のリール通りには書店も兼ねた出版社「7L」を運営。


*その他

C:  ロシアバレエをパリで大成功させた興行師ディアギレフとの交流も有名。「彼ほど魅力的な友人はいなかった」と語っている。

K:  ディオール・オムの元デザイナー エディ・スリマンの服を着たくて42kgのダイエットをしたのは有名なエピソード。「あの美しいシルエットを着こなしたい」との思いだけで、たった1年でスリムな体型を手に入れたカールさま。また、テディベアのモデルにもなってシュタイフ社とコラボも。


こうしてみると、お互いに常に各界の一流どころと交流しつつ、時には自らの財産をつぎ込んだり、過酷なダイエットに取り組んだり....。

芸術に対する「情熱」は並々ならぬものがあります。

本当に美しいもの、本当に愛するもの、に対するこの「情熱」こそが、メゾンシャネルを支える一番の力なのかもしれませんね。

芸術の秋にちなんで、シャネルのクリエーションを楽しむと同時に、ココやカールが愛する音楽やアートに親しんでみてはいかがでしょう?!


[ 関連記事 ] >>> 見せながら隠す。ココ・シャネルが被る帽子

  • mono1
  • mono2
  • mono3
春の祭典100.JPG

ストラヴィンスキー: 春の祭典 (ロイヤル・コンセ... 

ユニバーサル ミュージック クラシック  

amazonで¥960 

Available at

Amazon 

 

ココと恋に落ちた頃に生まれたストラヴィンスキーの代表曲。なかでもこの デイヴィス(サー・コリン) 指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏の本作は最高傑作として名高い。

Sign up for newsletters