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Enjoyエスプレッソ!BIALETTI「モカ・エクスプレス」
06.08.2009
ジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」は、コーヒー好き・タバコ好きにはたまらなく「ワカル!」映画。ご存知の方も多いかとは思いますが、内容はいたってシンプルで、四六時中、コーヒーを飲んでは、タバコを一服しては、クダ?を巻いてしゃべるだけ、というエピソードが集まったオムニバス映画です。
映画を作るきっかけとなったというロベルト・ベニーニ(最高!)とスティーブン・ライトの「Strange to Meet You|変な出会い」では、二人のぎこちなくもかみ合わない会話のきっかけがコーヒー。それもエスプレッソでした。待ち合わせのテーブルの上に5杯!ものエスプレッソを並べて、順番にこれでもか!の量の砂糖を入れて(うーん、Very Italian!)かきまわすフシギちゃんイタリア人のロベルトに話しかけるスティーブン。
Steven: “What are you drinking? Coffee?”
何飲んでるの?コーヒーかい?
Robert: “Coffee. Yes, very good for me, coffee. For you? You love it, too?”
コーヒーです。落ち着くんです。アナタモコーヒー好き?
Steven: “Yes, I love coffee.”
そうだな、コーヒーは好きだな。
ロベルトのように、いっぺんに5杯も飲むのはもはや常人の領域を超えていますが、特にヨーロッパ人はとにかくみんなコーヒー、それもエスプレッソが大好き。彼らにとっては、「エスプレッソ」と「コーヒー」はまったく別の飲み物なのです。エスプレッソが一般的に普及したのは、20世紀前半のイタリアで、日本においても「エスプレッソ=イタリア」というイメージが強いですが、器具の発達や文化の行き来とともに、ヨーロッパ圏では広くたしなまれ、多くの「エスプレッソ・マニア」が東西南北を問わず存在しています。もはやエスプレッソは汎・ヨーロッパ文化なんでしょうか。事実、私のヨーロッパ出身の友達も、スペイン人、イギリス人、ドイツ人、フィンランド人からリトアニア人に至るまで、一人残らずエスプレッソ・アディクト(笑)。
うちの一人が話してくれたエピソードも傑作でした。アーティストの彼がソウルのグループ展に招聘されたときのこと。オープニングまで、最後のプロダクション・チェックのために毎日通う当の美術館の近辺にも、ホテルの周りにも、ロクなエスプレッソを出す店がなく、彼のほかにも滞在している多数のヨーロピアン・アーティストたちの不満はたまるばかり。毎日「いいエスプレッソ出す店見つけた?」「いや、ないんだよなあ」といった会話を続けイライラがたまったある日、ついに1人が「セガフレード」を発見。そこに大挙して駆けつけ1杯し、歓喜するヨーロピアンたち!!!そしてそれを不審な目で見つめる韓国人たち(笑)。
いわく「Segafredo! They know how to make real espresso! セガフレードは、ちゃんとしたエスプレッソの入れ方をわかってるんだよ!」ちなみに、彼も、ほかのヨーロピアンの友達も、東京に滞在するときは、ちゃんとセガフレード地図が頭の中にインプットされていて、「コーヒー飲む?」というと「どこどこのセガフレードに行こう!」となります。(絶対にシアトル系チェーンには行きません。アメリカ系だからね)
日本人の私は、長らくエスプレッソといえば、イタリアン・レストランでご飯を食べた後や、セガフレードなどのごく限られたエスプレッソをだすコーヒー・ショップで飲むものでしたが、自宅でエスプレッソ!に目覚めたのが、これまたドイツ人の友人の家に仕事で滞在していたときのこと。毎朝、毎食後に、1杯のエスプレッソをゆっくり・じっくり味わうことを楽しむ彼が使っていたのがビアレッティの「モカ・エクスプレス」だったのでした。
ヨーロッパ、特にイタリアの家庭では一家に一台の必需品である(らしい)、とってもシンプルな直火式エスプレッソ・マシンです。もちろん存在は知っていたものの、なんとなく「使える」感じがせず縁遠い存在だったのですが、これが教えてもらったらエライ簡単。下部ポットに水を入れ、じょうご状の金属フィルターを差し入れ、エスプレッソ用の細かく挽かれた豆をセット。上部ポットを下部ポットに重ねしっかり締め付けたら、あとは直火にかけるとあらフシギ。しゅーっと圧力がかかって上部に香りたかーいエスプレッソが抽出されます。もちろん電動式に比べたら圧力は負けますが、家庭用としてはこれで十分。おまけに手入れも簡単です。見た目もさすがのイタリアモノで、アルミ合金のルックスもシンプルでナイス・デザイン!
イタリア式ならここにロベルトのようにお砂糖を入れてデザートのように。もちろんそれにこだわることなく、豆の香りを損なわない程度にミルクを入れてもおいしいです。
ではエンジョイ・エスプレッソ!
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