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ヨーゼフ・ホフマンのグラス
01.12.2009
新年明けましておめでとうございます。今年もGirlin'をよろしくお願い致します!
1月も早や中盤に差しかかろうとしてますが、皆さま、もうお正月気分からは抜けられたでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、アメリカ(に限らず欧米のほとんど国)ではお正月はさほど重要視されていません。一年の二大イベントであるサンクスギビングとクリスマスの後にくっついてくるオマケ程度。とはいっても、家族でゆっくり過ごすその二つのホリデーに対して、New Year's Eveはここぞとばかりのパーティ三昧。サンクスギビングとクリスマスには空っぽになってしまうマンハッタンも、大晦日には各地から人が集まり、そこら中でカウントダウンイベントが開かれます。
しかし今年は外に出掛けている人が本当に少なかったです。「こんなご時世に、無駄に高いカバーチャージを払ってまでカウントダウンなんてバカバカしい!」といって、持ち寄りのホームパーティで過ごしたニューヨーカーが非常に多かったのだそう。私も毎年恒例のパーティー会場でカウントダウンしましたが、例年に比べると人が少ないように感じました。
翌日の元旦は二日酔いで一日を潰してしまったものの、その翌日に足を運んだのが、ニューヨークで最も好きな美術館の1つである、ノイエ・ギャラリー(NEUE GALLERY)。もう何年も、日本のザ・お正月を経験していない私は、まるで初詣へ行くように(?)そこへ向かい、もう幾度と目にしたクリムトやシーレの画を鑑賞しながら、ものをクリエイトする人間としてのNew Year's Resolution(新年の抱負)を心に、気持ちをあおってきたのでした。
そしてノイエ・ギャラリーといえば、これまたニューヨークで最も好きなミュージアム・ショップの1つを有する美術館。ここのショップは、ビーダーマイヤー(※1)、ウィーン1900(※2)、バウハウス(※3)、の3つの時代にデザインされたプロダクトの複製を取り扱っていて、それらはとても質の高いものばかり。マイケル・グレイヴス(※4)などのコンテンポラリーデザイナーによる、ノイエ・ギャラリーのためにデザインされたプロダクトもあり、ショップの規模は小さいながらもクオリティの高いセレクションを堪能できます。
そしてそのショップへ行く度に私が溜息を漏らす相手、それが、ヨーゼフ・ホフマンによるグラスウェアです。ホフマンが1917年にデザインしたパトリシアン・シリーズのグラスは、まるで幻のようにふっと消えてなくなってしまいそうなほど、はかなくて繊細。実はまだ手が届かなくて購入に至って無いのですが、ノイエ・ギャラリーに行く度に、じっと眺め、手に取らせてもらい、を繰り返しています。もう気持ちの中では、私のもの(笑)。
ヨーゼフ・ホフマンは、オーストリアの建築科・デザイナー。クリムトらと共にセセッション(※5)を中心となって立ち上げ、ヨーロッパで最も影響力のあるデザイナーの1人として、その名を知られています。彼の家具は有名ですが、意外と知られてないのが、グラスウェアなのです。ホフマン特有のグラフィックスを施したグラスもステキですが、やはりこのパトリシアン・グラスウェアの美しさと言ったら!
カップ、ステム、フットのどの部分も極限にデリケートで、無駄な装飾は一切ありません。ガラスの形だけで表現された、タイムレスな美とエレガンス。しかもこのワイングラスのメーカーは、その軽さと強度の高さで定評のある、ロブマイヤー。なので繊細でありながら、丈夫なのです。
このグラスで、美味しいワインを飲みたい・・・。この記事を書いてて、さらに欲しくなってしまいました。これから、少しずつ集めていけたらと思っています。
(※1)ビーダーマイヤー(独:Biedermeier)とは、19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に、もっと身近で日常的なモノに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称。示す概念によってビーダーマイヤー様式、ビーダーマイヤー文学、ビーダーマイヤー時代などのようにあらわす。文脈によっては小市民と同義で使われる。【ウィキペディアより】
(※2)ウィーン1900(Vienna 1900)とは、19世紀後半に、古いヨーロッパの芸術を新しい形態としてリバイバルされたアートの敬称。
(※3)バウハウス(Bauhaus)は、1919年、ドイツ・ヴァイマル(ワイマール)に設立された美術(工芸・写真・デザイン等を含む)と建築に関する総合的な教育を行った学校。また、その流れを汲む合理主義的・機能主義的な芸術を指す。【ウィキペディアより】
(※4)マイケル・グレイヴス(Michael Graves、1934年7月9日生まれ)はアメリカ合衆国の建築家。ポストモダン建築を代表する作家の一人である。そのほかにもインテリア、プロダクト・デザイン、グラフィック・デザインなどを手がける。【ウィキペディアより】
(※5)ウィーン分離派(Wiener Secession, Sezession)(セセッション、ゼツェッシオン)は、 1897年にウィーンで画家グスタフ・クリムトを中心に結成された新しい造形表現を主張する芸術家のグループ。ウィーン分離派の活動はアーツ・アンド・クラフツ、アール・ヌーヴォーなどに影響を受け、モダンデザインへの道を切り拓いた。クリムトに見られるように世紀末の官能的、退廃的な雰囲気も漂わせている。【ウィキペディアより】
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鉛を入れない「カリ・クリスタル」を素材としているので、軽くて丈夫。
