"ウォーホル・スーパースターズ"

05.12.2008

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私がまだ若かりし頃、アンディ・ウォーホールおよび80年代のニューヨークカルチャーは、「アート」と「音楽」の繋がりを初めて意識させてくれたものでした。
マドンナの親友として紹介されたキースヘリングの壁画~ スタジオボイスや宝島を通じて知ったローリン・アンダーソンのパフォーマンスアート~アメリカの人気バンド カーズ(THE CARS)のPVに出演していたウォーホールなどなど.....
学校の先生や両親に教えられた美術とは明らかに違う「現代アート」の世界にわけもなくときめいたのを覚えてます。 


その後「バスキア」[スタジオ54」などの映画を通じて、当時のニューヨークカルチャーを疑似体験することになり、知れば知るほど当時のカルチャーシーンへの憧れと妄想は肥大する一方。伝説のディスコ「スタジオ54」のドレスコードの厳しさや、グラフティだらけの壁面、パーティに集ったセレブレティたちの華やかさ、などなど、、、色々なことを想像しては「あの時代の空気を味わってみたい~~!!」と、思ったものです。


ただいま公開中の映画ファクトリーガールは、60年代にアンディ・ウォーホールのスタジオ「ファクトリー」に集った通称 "ウォーホル・スーパースターズ" と、そこに女王として君臨したイーディー・セジウィックの物語。
「バスキア」でも「スタジオ54」でも、アンディ・ウォーホールが欠かせない人物だったことを考えると、彼はなんと20年以上に渡って社交界とニューヨークカルチャーの中心いたという事に!!!これだけでもウォーホールがどれだけ凄い人物だったかが想像できますね、、、そしてまるで打ち上げ花火のように、華やかで儚いイーディの"IT Girl"ぶりも。


映画を見た人の感想は、「良くできてる」という意見もあれば「内容が薄い」という声もあったり、、で、当時のカルチャーに対しての思い入れの深さとかで、評価が大きくわかれそう。
(注*主演のシエナ・ミラーはすっごく可愛いです★イーディに似ているかどうかは微妙だけど、シエナなりの60'sの着こなしがキュート)
 それについては、実際に見てから判断していただくとして、今回のコラムではイーディー・セジウィックと「ファクトリー」を取り巻いた「音楽」をご紹介したいと思います。
 
 

まずは"ウォーホル・スーパースターズ"の一員で、イーディーの恋人だったボブ・ディランのアルバム「BLONDE  BLONDE」。この中に収録されている「JUST LIKE A WOMAN」は、彼女のために書いた曲、、といわれてます。
英・米2つの大学から名誉博士号を与えられ、詩人として「ノーベル文学賞」にノミネート(!)されたこともあるディラン氏。ジョン・レノンも大きな影響を受けたといわれ、世界中にフォロワーが生まれました。
実はつい最近までボブ・ディランの偉大さがあまりよくわかってなかったんですが、ある時ふと聞いた「Like a Roling Stone」がびっくりするくらい良くて。いまさら何ゆってんの~という声も聞こえそうですが、音楽の仕事をするようになって、 さんざん色んな音を聞いて、だからこそ気づいたディラン氏の凄さなんです。
多分、私のように名前は知ってるけど実はちゃんと聞いたことない、、という女子の方々も多いんじゃないでしょうか。そんな方には、やはりこのアルバムから手をつける事をお薦め。
イーディ以外にも数々の女性と浮名を流したそうですが、その度に彼女たちとの思い出を多くの曲として残しています。次々と相手は変わっても、常に真剣に相手と向き合っていたんでしょうね。イーディの姿を思い浮かべながら、ディランのナイーブな声を聞くとなんだか切ないです。

 
 
♪♪
2つ目はウォーホールの手がけた「バナナジャケット」で有名なヴェルヴェット・アンダーグラウンド。こちらのメンバーにもNICOという時代を象徴するIT Girlがいました。NICOはイーディとおなじくファクトリーに出入りしていたファッションモデルで、ボブ・ディランがウォーホールに紹介したとか。その後ウォーホールに気に入られたNICOはデビューアルバムで3曲のボーカルをつとめますが、他のメンバーから拒絶され、(そもそも勝手に連れてこられただけですから、、、)その後すぐ脱退しています。NICOもまた、才能ある男達に翻弄された人生だったようです。
さて、これからヴェルヴェットを聞きたいという方には、5/28にSHM(Super Material CD)という最新のメディアで再発される2枚組のベスト盤がお薦め。(SHMCDとは、通常CDの素材ではなく、ポリカーボネート樹脂系を使い、とことん音質にこだわったCDのこと)ぜひスーパーハイクオリティな音でお試しを。
 
 
♪♪♪
そしてラストは、イーディに憧れていた(というか恋心を抱いていたらしい)パティ・スミス。彼女が亡くなった時には、その深い哀しみのあまり『イーディ・セジウィック』という詩を書き上げたそうです。 
ニューヨークパンクの代表と呼ばれ、R.E.Mやソニック・ユースからも敬愛される存在。彼女の良さもボブ・ディランと同じく大人になったいまこそわかるという感じです。
代表作「HORSES」は、75年に発売されて以来、何度となく再発されている名盤中の名盤。当時恋人だったロバート・メイプルソープのジャケ写もやはり秀逸。プロデュースは元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイル!

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ボブ・ディラン / ブロンドオンブロンド 

SONY MUSIC 

¥1785(税込) 

Available at

 

 

1966年リリースの代表作。価格は国内盤のものです。8曲目がイーディに捧げたもの。

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