ファーストレディは奇跡のシンガーソングライター

04.21.2008

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「ファーストレディ」-- 国家首脳(大統領や首相)の夫人を指す語。ファーストは「トップの」、レディーは「高貴な夫人や女性」を意味する。(Wikipediaより)

この数ヶ月、連日のように2人の「ファーストレディ」にまつわる話題が報じられています。1人は「元ファーストレディ」でアメリカ大統領候補者ヒラリー・クリントン、そしてもう1人は、交際4ヶ月のスピード婚でサルコジ仏大統領夫人となったカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)

政治的なお話はさておき、マーク・ジェイコブスがヒラリーさんのTシャツをデザインしたこと以外は、ガーリンの皆さんの興味の対象は「恋多き女」で「元スーパーモデル」のカーラ・ブルーニに集中していることでしょう。

北イタリアの資産家の娘として生まれたカーラ。「身代金目当て」の誘拐を避けるために一家でフランスに移住した...(!)というエピソードがあるくらいですから、ブルーニ家の資産は相当なモノだったんでしょう。

ファッション好きの方なら、シャネル、ディオール、ドルチェ&ガッバーナを中心に、スーパーモデルとして活躍していた頃の彼女をご存知のはず。当時はフランスの人気俳優ヴァンサン・ペレーズと交際中で、2人のツーショット写真が数々のファッション雑誌をにぎわせてました。その後もエリック・クラプトン、ミック・ジャガー、大富豪のドナルド・トランプ、、と、凄い顔ぶれの男性達を虜に。育ちの良さからくるノーブルな雰囲気と、パーフェクトなボディを兼ね備えた彼女に対し、クラプトンは自伝で「狂ったように恋した」と告白しております。

それだけでも充分過ぎるくらい凄い女性なのですが、モデル引退後に始めたシンガーソングライターとしての彼女を知ると、存在自体が「奇跡」と呼ばれる理由がよくわかります。

02年に発売されたファーストアルバム「ケルカン・マ・ディ~風のうわさ」は、フランス国内だけで100万枚の売り上げを記録、その他ヨーロッパ各国で軒並み大ヒットとなったそうです。
厳しい耳を持つヨーロッパのリスナーたち。ただの美人シンガーというだけでは、こんな凄い数字に到達するはずはありません。フランスのラジオノヴァ(RADIO NOVA)やイギリスのBBCなど、ヨーロッパには抜群の選曲センスを誇るラジオ局があり、彼らは幼少の頃から自然と質の高い音楽を見極める耳を養っているのです。

では、何ゆえカーラのアルバムはこんなに売れたのでしょう?!

まずは何と言ってもノラ・ジョーンズとも比較されるウィスパーボイス!
こんな声でささやかれたらクラプトンでなくても恋に落ちますよね。。。
そして自ら手がけ、内面を飾らずにさらけだしたという詩の世界。ジェーン・バーキンのような往年のフランス的アンニュイさを漂わせながらも、暖かさと心地よさを併せ持つ新しいフランス女性像を感じさせます。(奇しくも2人は海外生まれのフランス女性)

もちろんカーラの曲は毎日のようにラジオ番組でオンエアされ、その歌声を聴いたフランス国民から絶賛されていったそうです。そしてテレビ番組やライブのステージには、ジーンズにシンプルなTシャツ、、という飾り気のない姿で登場し、さらに多くのファンを獲得していったとか...
来日中のリンダ・エバンジェリスタ(元祖スーパーモデル)のジーンズ姿を偶然見かけた知人が、「美人は着飾らない時にいっそう真価を発揮する」と言っていたのですが、本当におっしゃる通り。カーラのパーフェクトなボディと気品ある佇まいは、シンプルな装いによっていっそう引き立てられたのでした。

本国から遅れること2年、、04年にようやく日本でも「ケルカン・マ・ディ~風のうわさ」が発売。こちらには、な~~~んとレオス・カラックス(ポンヌフの恋人)が撮影したPVがボーナスとして収録されてます!!日本で異常な人気を誇るカラックスをフューチャーするとは、心憎い演出ですよねぇ。フランス映画ファンならばそれだけで価値あるアルバム。もちろん日本でも話題になりました。

こうして歌手としての地位を確立した彼女は、様々な作品にゲストボーカルとして参加してます。ヨーロッパ最高のジャズドラマー、アルド・ローマノのアルバム「サンジェルマンデプレカフェ」や、ジェーン・バーキンも参加したセルジュゲンズブールのトリビュートアルバムなど、参加作品を選ぶ目(耳)も確か。

ビルボードのヨーロッパアルバムチャート第1位を獲得したセカンドアルバムでは、英語の歌詞にチャレンジ。なんでもマリアンヌ・フェイスフルに手ほどきを受けてシェイクスピアのソネット集を読みふけったり、エミリー・ディッキンソンや、ドロシー・パーカーなど英米文学史に名を残す偉大な詩人たちの作品を引用して英語詞を書き上げたとか。そのマリアンヌ・フェイスフルが発音指導、ルー・リードもポエトリー・リーディングで参加してます。
非英語圏で生まれた彼女が、古典の文学を読みこなし、ましてやそれを理解して歌詞を書く。これだけでも彼女の教養と知的好奇心の高さがうかがえます。

かつては著名人だけでなく、哲学者や弁護士ともつきあっていたカーラ。これだけの男性陣を夢中にさせる一番の理由はその「知性」なのかもしれませんね。
そして特筆すべきは彼女がすでに40歳だということ!あのパーフェクトボディと美貌を保ちつつ、包容力と才能に溢れた大人の女性。。。アルバムを聴けば彼女の魅力が余すところなく伝わってきて、皆さんもファンになってしまうことでしょう。(ジャケット写真の美し過ぎる姿もふくめ)
 

「教養があって美しいカーラは、時代が求めるファーストレディ」
カール・ラガーフェルド談


 

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