ケイト・モスのミネトンカ・ブーツ

02.14.2008

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TOPSHOPの「kate moss」ラインの継続も順調に決まり、ファッショニスタの定番として春夏アイテムの展開が待たれる2008年の2月。モデル業にビジネスにと横綱級に大活躍なケイト。昨年のファッション業界最大の祭り「The Costume Institute」では、なんと大量生産主義の草分けTOPSHOP製マイブランドのドレスを着用し、その商売熱心さから来る、パーティーと言えばクチュールブランドが主流とされていた業界の常識に一喝を入れる決めワザで鮮やかに歴史を変えてみせました。我々はこの偉業を讃え、親方へと勝手に昇格。

ヤク中ロック・ミュージシャン、ピート・ドハーティとの結婚説や不仲説もゴシップ界を散々賑わせておりましたが、ちょっと前にめでたく破局。周囲は元サヤ有力説を唱えているようですが、新恋人は若手モデルのヴァレンティーンちゃんから盗っちゃった風情のザ・キルズのジェイミー。ケイトも相変わらずやるなー(笑)。ケイト部屋への玄人はだしな男衆の出入りも相変わらず激しい様子ですが、ま、親方のビジネス手腕やゴシップはハッキリ言ってもうどうでも良し。やっぱり皆が気になっているのは、彼女が身につけるアイテムの数々と確立された親方スタイル

これをお読みのガーリンちゃんの中にはマメに親方アイテムを購入し、「アタシってけっこうクール!」と悦に入ってしまう方も少なくないと思うのですが、それだけはアナタの勘違いであるとハッキリお断りしておきたい。ありゃケイトだからカッコいいの。ま、そんなことアタシ如きに言われなくてもわかってるかもしれないけんど、人間だもの、誰でも間違いはあります。そんな未熟さを省みつつ、それでも親方に追いつけとばかり叱咤激励してみたくなるのもファッション・ラバーの性。そしてアタシはそんなアナタの味方です(ホンマよ)。

そこで第1回目にフォーカスするのは、この冬、数ある親方グッズの中でも近代稀に見る最盛期を誇っているミネトンカ・ブーツ。資料を掘り起こしてみると、世界中で深刻なミネトンカ不足が起きる前より、親方は地道にミネトンカ運動を推進していた影の功労者でもありました。ミネトンカをモカシン・ブーツの総称と思ってる方も多いと思いますが、なんでもかんでもがミネトンカってわけじゃありません。

正式には、ミネソタ州ミネトンカ湖に生息した北米インディアン達が履いていたことが発祥。その技術を受け継いだハンドメイドのモカシンメーカー「ミネトンカ」社の製品のみを指すのです。カウボーイ時代からの長きを経て、今も米国で愛され続けているこのブーツを生んだミネトンカ社が設立されたのは 1946年。今冬のトレンドの有力対抗馬であったブーティーほどの華やかさは無いけれど、ミネアポリスを拠点に南米のドミニカ共和国に自社工場を建設し、その独自の製法が外に漏れないよう宣伝も一切せず伝統を守り抜いて来た歴史が、ここにはあります。

ネイティブ・インディアンの歴史には、ガーリン好きするキュートなモノとは裏腹に悲しいお話が多かったりもしますが、この徹底した秘密主義は、一見明るい性格に見える彼らの複雑な心のひだを表しているような気がするのはアタシだけ?そしてこれが華やかな存在の影に複雑な内面を持つケイト親方にシックリ馴染んでいるというのも、なんだか彼らの悲痛な叫びが彼女を通して現世に伝わって来ているような気もいたします(しないか)。

実はこれ、80年代のバブル期に起こった渋カジブームに乗って猛威を振るったアイテムのひとつでもあるのですが、やはり本家ミネトンカ社でも、当時爆発的なヒットをした記憶があるらしい。親方は、やがて来るであろうバブル回帰の大きなうねりを肌で感じたんでしょうか。その象徴として、ハンドメイドな温もりのあるブーツを選び取り、エッジーな持ち味に取り入れることでお得意の抜け感を作り、オリジナルな「80'sリミックス」を大衆にプレゼンテーションしていたのでは?そうだとすれば、時代を読むキャッチーさと表現方法はさすがの親方流。アメリカ人だと単に「カウボーイ風味」に収まっちゃうミネトンカも、モード育ちの英国人ケイトが履くからファッションとして生きるとゆー、己を熟知してのワザあり一本。だから通常「ユルカジ系の方」が取り入れてもフツーのカジュアル、また「80's狙いの方」に置きましてはウッカリ、渋カジの再来になっちゃうことは必至でございます。

ま、素人が逆立ちしたとこで、どーにもならぬと言ってしまったらお終いですが(言ってるけど)、マズいことに最近じゃミネトンカからウエスタン・ブーツへユルやかに移行している兆候もあり(苦笑)・・・かつて脱ウエスタン・ブーツ宣言をしちゃった後継シエナ・ミラーも、どんな思いでこの見事なワザを見ているのでしょうか。一見、誰でも取り入れられるお手軽なミネトンカ。色んな歴史を背負ってるからこそ、カッコ良く使いこなせれば、遥か彼方に燦然と輝く親方への道に一歩も二歩も駒を進められちゃう、奥のフカ~いアイテムなのです。


Illustration by Yuki Kitazumi

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モカシンブーツ 

Minnetonka Moccasin Co 

ショートブーツ$30.95〜、ロングブーツ$70.95〜 

Available at

ミネトンカ社の公式オンラインショップ。別途に提示された送料で海外発送もしてくれます。おそらくココが最安値だと思いますが、オーダーにあたって簡単なやり取りが出来る程度の英語力は必要です。輸入時に関税がかかることもお忘れなく。

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